3. 変化しつづける
— 仕事と子育てのバランスはどんなふうにとられていますか。
藤田:子どもと暮らす中で、仕事のやり方もかたちを変えつつやっている感じですね。やりたいことはいっぱいあって、全部自分でやっていたら、子どもを見る時間なんてなくなるので、どんどん手放していかないとだめだって、やっていくうちに気がつきました。関わってくれる人たちそれぞれに得意なことがあるから、どんどんお任せしていく。自分の得意なことを活かす場として、この場があるといいと思っています。
— 三人お子さんがいらっしゃいますが、生活スタイルはどんなふうに変化してきましたか。
藤田:三人目にしてやっとわかったんですけど、本当に子どもってひとりずつ全然違うんですよね。一人目がこうだったから、次の子もそうしたらいいということじゃない。子どもが日々ありのままに受け止められて、いきいきと過ごしているかどうかが一番大切なので、どういう環境だったらこの子にとって一番いいのかなと、ひとりひとりの様子を見て、試行錯誤しながら暮らし方も変化させている感じです。子どもを見ながら仕事を含めた暮らしのかたちも変えていく。日々、その往復ですね。本当に子どもを見るって、こういうことだなと思いながら子育てしています。