インタビュー

#020 片岡佳奈さん

インタビュイーである片岡佳奈さんは、まちの薬局の薬剤師さんです。肩書としては薬剤師ですが、調剤や処方は彼女のはたらきの一部分で、その他にも、障がいを持つ子どもや若者、その家族とたくさん対話し、時間を共にする活動をしています。こういった活動の根っこには、彼女が、精神疾患を持つ父親と生活してきた経験があります。

インタビュー

#019 末永美紀子さん

末永さんの保育園では、痰の吸引や呼吸器、チューブを使った栄養補給などの医療的なケアが必要な子ども、障がいや発達の遅れがある子ども、健康や発達に心配の少ない子ども、いろんな子が一緒に過ごしています。園で見た光景に「いろんな人と共に生きるとはどういうことか?」という問いのヒントがあるように感じたことから、このインタビューが始まりました。

インタビュー

#018 全田和也さん

2015年4月からの1年間、逗子にある保育園ごかんのもりで開催された「パーマカルチャーと子どもの未来研究室」に通った。「あの心地よい空間は何だったのだろう?」「子どもはどんな存在として捉えられていたのだろう?」という問いが終了後もずっと胸に残っていた。このプログラムの企画者であり、NPO法人ごかんたいそうの代表理事である全田和也さんに、保育園づくりやパーマカルチャーについて、お話を伺った。

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子どもにきく世界 「4歳、死を語る」

子どもにきく世界 「4歳、死を語る」 2011年12月30日(1歳0ヶ月) わたしに向かってはじめての一歩、歩いた。 2012年3月21日(1歳3ヶ月) わたしのことをはっきり「アヤ」と呼ぶようになる。 2012年7月4日(1歳7ヶ月) 絵本に描かれたタンポポの綿毛に息をふきかける。 2012年10月15日(1歳10ヶ月) 鳥を指差し、あれはなに?と聞くと、「ちゅんちゅん」と応える。  歩き始めてから言葉を話し始めるようになるまでの様子をこうして書き出して見るだけでも、子どもが日々劇的な変化を遂げていることがわかります。子どもにとって「生きる」ということは、それだけで大冒険なのでしょう。言葉で意思疎通できる3、4歳になっても、(教えなければ)まだ文字のない世界に彼らは生きています。ここがどこなのかも、いま何時なのかも、日本も宇宙もわからなくても、いまこの時を堂々と生きています。 子どもには …

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# 017 佐山圭子さん

妊娠中と出産後で、自分自身の考えがいちばん大きく変わった、いや変わらざるを得なかったのは、「医療」に対する考え方かもしれません。親として、自分だけでなく子の命を預かるという責任の重さに押しつぶされそうになったとき、「親が子の体調を診る」ということについて指針を示してくださったのが、医師・佐山圭子さんでした。
診療行為を前面にはせず、「予防的クリニック」としての立場で、生まれたあとの母親学級「ひだまりクラス」を主催する佐山さんに、この活動の背景となる思いを聞きました。

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# 016 信友智子さん

信友智子さんは、助産師として、九州を中心に長年にわたって主体的なお産ムーブメントを牽引してこられました。
さまざまな状況が重なりあう中、2014年に年120件のお産を引き受けていた助産院を閉じ、豊かな自然が残る環境へと移転させます。土の匂いのする茅葺きの家でスタートした新たなプロジェクト。
助産師として最前線を走り続ける信友さんのいまに迫ります。

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#015 伊藤保子さん

18年前、地域の専業主婦有志で横浜市瀬谷区に保育園を起こし、その後も地域のニーズに応えた様々な子育て支援事業を展開している伊藤保子さん。初めてお会いした時に聞いた「自分たちの私怨をエンジンにここまでやってきたのよ」という一見過激な発言。その言葉の奥にある想いについて伺いました。

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上遠恵子さん講演再録「いのち」に軸足を置いて

上遠恵子さん講演再録 「いのち」に軸足を置いて 『沈黙の春』で化学物質による環境破壊を訴え、世界中に大きな反響を巻き起こしたレイチェル・カーソン。彼女が姪の子ロジャーとすごした海辺での日々を著したエッセイである『センス・オブ・ワンダー』は、幼少期に人が自然と関わることで育まれる感性=センス・オブ・ワンダーの持つおおきな意味、そして大人と子どもがともに自然を感じるかけがえのないひとときの豊かさを記した名著として、日本でも広く知られる存在となっています。この作品を翻訳された方こそ、上遠恵子さんです。 現在、レイチェルのメッセージを国内に伝え、自然観察会などを開催する「レイチェル・カーソン日本協会」の会長も勤めておられる上遠さんによる、中瀬幼稚園での「お話し会」の様子を、ここに再録します。 1.正しく、そして豊かに おはようございます。 お庭のいろいろなところを見させていただいていて、遅くなって …

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# 014 深津高子さん

イタリア初の女性医学博士マリア・モンテッソーリによって、障がい児の治療教育として始まったモンテッソーリ教育。現在は教師ではない形でモンテッソーリ教育に携わりながら、エコロジーや街づくりなどにも積極的に活動されている深津さん。そういった活動はどんな問題意識から始まったのか?深津さんのモンテッソーリ教育を通じた社会との関わり方についてたっぷりとお話を伺った。

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#013 山田茂雄さん

造園家として日本各地の庭園を手がけられてきた山田さん。生まれ故郷である秋田で、生態系を含めた「風景」のお守(も)りをするような息の長い仕事に取り組まれています。樹木と子どもの成長について、人と自然の関わりについて、お話を伺いました。

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#012 多田千尋さん

これまで何気なく選んだり与えたりしてきた、おもちゃのことが知りたくて、東京おもちゃ美術館館長・多田千尋さんのもとを訪れました。お話は、おもちゃから遊びそのものへ、子どものみならず高齢者までと、豊かにひろがりつながって、いつしか思わぬ展開に—。あっという間の1時間でした。

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#011 伊垣尚人さん

不登校の子どもたちの学校復帰の支援活動を経て、教職の道へと進んだ伊垣さんが、いま目指しているのは、一人ひとりの子どもの成長のペースに任せられるような教育。試行錯誤の連続の中で生まれる学びの現場とその可能性について、じっくりお話をお聞きしました。