6.どうサポートしていけるか
遠藤:最後に、みなさんに質問しているんですけど、子どもに関わる人たちに必要な資質についてあえていうならば、何が大切だと思われますか?
萩原:上から子どもを見ないということだと思います。子どもを自分の付属物のように見てしまっている親が多い気がするんですけど、同じ人間として子どもと対等に付き合える、ということがすごく大切だと思っています。
例えば、うちの子どもが通っていた幼稚園は、先生は先生で何か仕事をしてて、その傍らで子どもがいるっていう感じだったんです。それぞれの仕事がある状況の中で、大人は、子どもをサポートしてあげるっていうね。あくまで主役は子どもたちなので、子どもたちが自発的に遊んだり、学んだりできる環境をつくっていくことが大切だと思います。それは、デザインの話とも通じていて、デザイナーがつくりたいと思える状況をどうやってつくりだすか、そしてそれをどうサポートしていくかというのが、僕の仕事なのかなっていう気がしています。
遠藤:なるほど。デザインにとっても、子どもにとっても、育っていくために大切なことは同じなんですね。今日は本当にありがとうございました!