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子どもの身体に触れて、想うこと

娘が4ヶ月の頃、ベビーマッサージに通っていました。 お教室そのものは数回通っただけなのですが、すごくしっくりきて、すっかり習慣になっています。 毎日やるわけではないのですが、ことあるごとにマッサージをしていて、娘が6歳になった今でも時々やっています。 (もはや”ベビー”マッサージではないのですが…) 大きくなった今は娘に求められてやる時が多いのですが 「ママ、マッサージして」が出るのは 体調が少し悪い時、なんとなく心に引っかかるものがある時、忙しい時。 そしてマッサージをするとスーっと穏やかに眠りについたり、時には急に表情が明るくなって「もういいやー」なんて軽快に動き出すことも。 マッサージを通じて子どもの中の何かが解けていくのを感じます。 マッサージする私の方も、娘の身体を触れることで、娘のコンディションを深いところで感じとり心を寄せることができるだけでなく 触れ …

Special Issue

上遠恵子さん講演再録「いのち」に軸足を置いて

上遠恵子さん講演再録 「いのち」に軸足を置いて 『沈黙の春』で化学物質による環境破壊を訴え、世界中に大きな反響を巻き起こしたレイチェル・カーソン。彼女が姪の子ロジャーとすごした海辺での日々を著したエッセイである『センス・オブ・ワンダー』は、幼少期に人が自然と関わることで育まれる感性=センス・オブ・ワンダーの持つおおきな意味、そして大人と子どもがともに自然を感じるかけがえのないひとときの豊かさを記した名著として、日本でも広く知られる存在となっています。この作品を翻訳された方こそ、上遠恵子さんです。 現在、レイチェルのメッセージを国内に伝え、自然観察会などを開催する「レイチェル・カーソン日本協会」の会長も勤めておられる上遠さんによる、中瀬幼稚園での「お話し会」の様子を、ここに再録します。 1.正しく、そして豊かに おはようございます。 お庭のいろいろなところを見させていただいていて、遅くなって …

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うみ、うまれるまでの3ヶ月

ふたり目の子どもが、おなかの中でどんどん大きくなってきています。あっという間に、もう7ヶ月。第一子の時には、最初から最後まで、自分の身体が大きく変化していく様子をとことん味わいました。今回は、ちょっと勝手が違って、悪阻が胎動を感じる頃まで続きました。 悪阻を知らないで、妊娠を知ったつもりでいた自分を反省した程の経験でした。あんなにもすべてにおいて支障が出るとは…想像を超えていました。世界中の母たちはえらいです。 第一子の時には、東京杉並の明日香医院でお世話になりました。 あの妊娠期とお産経験、大野先生がわたしに与えてくれた影響は計り知れないものがあり、今回も子どもにとって、家族にとって、いいお産をしたいと、福岡では有名な春日助産院が、秋月に移転し、茅葺屋根の家でお産をはじめられることを知りました。(写真は、茅葺屋根の家の建築中の様子です)9月に開院ということで、幸運にも受け入れ …

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[レポート]研究会「子どもの絵は子どものことば」

先月6月29日に、こどものカタチ研究会「子どもの絵は子どものことばー幼児画を手がかりに子どもの世界を探るー」を開催しました。中瀬幼稚園在園児の保護者のみなさんに加えて、保育士さん、幼稚園の先生、大学生、卒園児の高校生など、幅広い参加者が、約40名が中瀬幼稚園に集まりました。子どもたちもたくさん来てくれました。

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ペアレンティング・キャンプ参加者募集

9月26日〜28日、千葉県いすみ市にあるブラウンズフィールドと慈慈の邸を会場に「ペアレンティング・キャンプ 関わり方を見つめなおす、おとなと子どものための二泊三日」を開催します。定員10組先着順です!

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ペアレンティング・キャンプに向けて

玉木です。 今日はこどものカタチの一大プロジェクト、秋に予定されているペアレンティングキャンプに向けての打ち合わせ。「子どもプログラム」と、大人への「モンテッソーリ教育から見る子どもの発達(仮)」のお話を担当くださることになった、深津高子先生とお話をしてきました。 国際モンテッソーリ協会(AMI)公認教師であり、ピースボート「洋上子どもの家」アドバイザー、そしてAMI友の会NIPPON副代表を務める、深津先生と過ごす3日間。 それは子どもたちにとって、単に「プログラム」という枠にとどまらない、生活まるごと「モンテッソーリ教育」を体験する時間にしたい。 そして、会場となるブラウンズフィールドの豊かな自然、そして食と農のつながりを深く感じられる環境だからこそできることを、思いっきり楽しんでほしい―。 そんな思いのもと、先生と話し合いを重ねています。 深津先生から毎回、わくわくするご提案をいただ …

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おかあさんという「おまもり」

西澤哲さんの著書『子ども虐待』を読んだ。とても読みやすくて、子ども虐待の現状を知る上での入門書として最適だと思う。中でも、第6章の「アタッチメントと虐待」の中の「内的ワーキング・モデル」という言葉に接して、深呼吸するようにその理論が染みこんできた。 まずは、基本情報。ということで、『子ども虐待』より、アタッチメントについての説明を抜粋。 — アタッチメントとは、児童精神科医ジョン・ボウルビーによって理論化された、子どもの誕生直後から形成される養育者への強い本能的な結びつきのこと。何か怖いこと、びっくりすることがあって、子どもが養育者に接近する行動を「アタッチメント行動」という。 アタッチメント行動の基本的な機能とは、子どもが情緒的に不安定な状態になった際に、情緒的安定性を回復することにある。 — で、ここからが「内的ワーキング・モデル」について(本文抜粋)。 &#8 …

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絵本「くまとやまねこ」― 子どもにとって生と死とは

今回紹介する絵本は「くまとやまねこ」死にまつわるお話です。 ある事故によって仲良しのことりを失ったくまが、友人の死を受け入れ立ち直るまでのプロセスを描いていた物語です。 我が家ではこの絵本を、娘が4歳になる頃から読んでいます。 絵本を読み始めた当時、娘は死について正しくは理解していませんでしたが ちょうどその頃祖父を亡くしたこともあってか、娘はこの絵本をことさら真剣に聞いていました。 「死」とは何か? 私たち大人は知識として、「心拍・呼吸・血圧などのバイタルサインが途切れた状態=死」であると知っています。 ですが人体の構造や機能に関する知識のない子どもは、当然そのような捉え方をしていません。 娘の場合、最初の死に関する情報は「おじいちゃんが動かなくなった」「大人の様子がいつもと違う」「箱に入れて焼いたら骨だけになった」 そんなことだったように思います。 そしてやはり色々と納得がいかなかった …

インタビュー

#012 多田千尋さん

これまで何気なく選んだり与えたりしてきた、おもちゃのことが知りたくて、東京おもちゃ美術館館長・多田千尋さんのもとを訪れました。お話は、おもちゃから遊びそのものへ、子どものみならず高齢者までと、豊かにひろがりつながって、いつしか思わぬ展開に—。あっという間の1時間でした。

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インタビュー♯12 遊びこそ日常

昨年11月にインタビューさせていただいた記事を、ようやくまとめることができました。 インタビュイーは、多田千尋さん。 東京おもちゃ美術館館長であり、日本グッド・トイ委員会理事長。そしてこれまで数千人にのぼるおもちゃの専門家「おもちゃコンサルタント」を輩出されている、まさにおもちゃのスペシャリストです。 4歳になったわが子の言動をきっかけに意識するようになった、おもちゃのことが知りたくて、訪ねた東京おもちゃ美術館。お話をうかがい、多田さんの豊かな「遊び論」に触れることができたのでは、と思っています。 インタビューの日、平日にもかかわらず東京おもちゃ美術館にはいろいろな年齢層の方がいらしていました。 先生に引率されてやってきた団体さんの子どもたち、お母さんと遊ぶ女の子、そしてスーツを着た大人たちの姿も…。 置かれているおもちゃは、触れるだけで心地よいもの、楽しいものももちろんありますが、「どう …

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絵本「いいこってどんなこ?」

子どもを考える人のための本棚になるように、本や絵本の紹介をしていきます。1冊目の本は、絵本「いいこってどんなこ?」。