絵本の風景展 開催のお知らせ

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絵本は子どもと一緒の一日の中で、何度も繰り返し登場し、子育てを助けてくれます。
我が家でも、1冊の絵本を1日に何回読むだろう?というくらい、朝、昼、晩と活躍してくれます。

子どもと一緒に絵本を読むようになって、以前より絵本のことがわかるようになりました。わかったことのひとつは、なんでもない日常が描かれた絵本に、子どもを落ち着かせてくれる力があるのだということです。存在自体が揺らいでいる子どもたちにとって、大人からするとつまらない、と思うようなおだやかな日常の中にこそ心地よさがあり、そうした秩序のある積み重ねから自分の存在を確かなものにしていくということを、絵本と子どもから教えてもらいました。

そんなささやかな発見から、子どもにとっての日常と大人にとっての日常は、違う意味を持っているんじゃないだろうか、と思うようになりました。大人から見たら何も起こらなかった1日も、子どもにとっては、驚きや冒険の連続で、目に見えるもの、肌に触れるもの、聞こえてくる音、そのひとつひとつが目をみはるような出来事なのだから、安心して冒険するためにも、その足場となるような日常が必要です。繰り返しの日常に驚きを見いだせず、何らかの刺激を求めてしまう大人にとっては、「新しい体験を」と子どものためにその日限りのアトラクションを用意してしまいます。でも、その体験は瞬間風速は起こしたとしても、子どもにとって世界を受け取るための手がかりにはなりません(年齢にもよりますが)。むしろ、混乱を起こす可能性すらあると思うのです。

そんなことを考えていた時に、運営メンバーとして活動している「コド・モノ・コト」で「絵本」をテーマに展覧会を企画できないか、という話がもちあがりました。増田多未さんや萩原修さんとお話をする中で、「大人と子どもがよりそいあって絵本を読む」という風景が子どもと一緒の暮らしを象徴するように思えたので、展覧会のタイトルを「絵本の風景展」とすることになりました。

本展では、わたし自身もプランニング・ディレクターでありデザイナーの中川たくまさんと一緒に出展させていただくことになりました。わたしの、こんなものがあったらいいと思うんですよ!という、ふわふわとした感覚を中川さんが丁寧に汲み取ってくださって、行きつ戻りつしながら、いま制作は佳境を迎えています。

メリーゴーランド京都店店長の鈴木潤さんに本展のために「子どもの日常」をテーマに絵本をセレクトしていただいて展示もします。そして、初日にはコド・モノ・コトメンバーに加えて、鈴木潤さんにもご参加いただき、トークイベントも開催します!関西方面ではじめてのコド・モノ・コトの展覧会。こぐの商品もご購入いただけます。

本展を通して、子どもと一緒のなんでもない日常を愛おしむような感覚をひとりでも多くの人と共にすることができたらと願っています。

 

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絵本の風景展

よりそいあってページをめくる冒険の時間。
おやすみなさいの前のおだやかな時間。
絵本をかこむ親子の姿は、コドモと一緒の暮らしの象徴的な風景です。

絵本を楽しむための道具、持ちはこぶための道具、片づけるための道具。
コドモと一緒の絵本の時間をもっと豊かにしてくれる、暮らしの道具を提案します。

 

◎京都・福岡・弘前と3つのまちを巡ります。

※各会場のトークイベント詳細はWEBサイトにてお知らせします。

【京都展】5/11(土)−5/22(水)木曜定休
メリーゴーランド京都店
京都府京都市下京区河原町通四条下ル市之町251−2 寿ビル5F

◯トークイベント:5/11(土)14:00-16:00 参加費1000円
トーク参加申込(メリーゴーランド京都店):tel:075-352-5408/メールmgr-kyoto@globe.ocn.ne.jp

【福岡展】7/6 (土)−7/14(日)12:00-20:00
albus
福岡県 福岡市中央区警固2-9-14

◯7/7(日)トークイベント(予定)

【弘前展】8/10(土)−8/12(月)11:00−18:00
松ノ木荘
青森県弘前市徒町8−1

◯8/10(土)トークイベント (予定)

出展者:
石田和人・Easy Living・磯野梨影・大野耕作(ポンピン堂)・小野里奈・駒井貞治・進藤電気設計・古庄良匡・中川たくま+遠藤綾・野見山聡一郎(福岡展からの参加)・宮内賢治+フルスイング・山田佳一朗

グラフィック:宮内賢治
共催:メリーゴーランド京都店・albus・ホロ弘前
主催・企画=コド・モノ・コト http://www.codomonocoto.jp