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大事な人は増えていく

引越しまであと3日に迫った日曜日。友人宅に子どもたちを預けて、作業も追い込み。約束の時間に友人宅に迎えに行き、いよいよ別れの時間となる。「帰りたくない、まだ遊びたい」の一悶着後、やっと車に乗り込み走りだすと、後ろから水色のワンピースを着たEちゃんが「Yくーん」と言いながら、駆けてくる。Yも身を乗り出すようにして、手を振っている。二つ目の角を曲がったところでEちゃんは、走るのをやめた。バックミラーのEちゃんはどんどん小さくなっていく。三つ目の角を曲がると、姿はもう見えなくなった。 わたしは、その一部始終にぐっときてしまって、涙を拭いながら運転していると、後部座席のYが気付いて「おかあさん、泣いてるの?」と聞いてきた。「Eちゃん、Yくんの大事な友達になったんだなって思って。でも、もうなかなか会えなくなるから」と話すと、5歳は静かに言った。「だけど、また新しいところで、Eちゃんと同じくらい大事な …