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[編集後記]信友智子さんインタビュー

第二子出産からほぼ一年が経とうという今、やっとこのインタビューを公開することができました。助産師の信友智子さんへのインタビューは、第二子出産後7ヶ月が経った頃に第一回目を行い、その後校正段階での追加のものとあわせて3回に及びました。それでも、まだまだ聞き足りない…。 今回、私自身の体験からどうしても聞いてみたかったのは、対人援助である助産を支える態度についてと、出産中の先生自身のあり方についてでした。 一つ目の問いは、妊娠中から産後までを思い返すと、最初は「支援者と支援を受ける人」であったのに、いつしか「個人と個人」という関係性もかなりの割合で含まれていった感じがあって、その変化を生んだのは、一体何だったのだろう?という疑問からでした。助産という対人援助の仕事を深めていく中で掴んでいった先生の態度として、インタビューの中で見えてきたのは、本文の中にはいれられませんでしたが「自分を開示する」 …

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[編集後記]伊藤保子さんインタビュー

私は昨年末9年間勤めた会社を退職した。 最後の5年間は子どもを育てながら時短勤務で働き、よくある話の通り、私も働き方と育て方のバランスに悩み試行錯誤していた。 いくつかの試行錯誤を繰り返す中で、会社員以外の働き方の選択肢の狭さや難しさという「働き方」の問題と、ある程度長時間労働でないと保育園に入れないという「保育」の問題に気が付き、今は「働き方」の問題にフォーカスして事業をやっている。 今回のインタビュイー伊藤保子さんとは、この「保育」の問題に関して、調べ物をする中で出会うことになった。 伊藤さんが理事を務める小規模保育協議会の勉強会で、伊藤さんと偶然お話する機会があり、感じる所があった。 その日私は勉強会に、どんなやり方があるか、どんな制度をどう使えそうか、という視点で参加していたのだが、伊藤さんはさらりと「制度にうまく載せようとするのではなく、必要だと思うものをとにかくつくる方法もある …

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続お産日記

妊娠したことがわかった時に、すぐに頭に浮かんだのが「春日助産院」だった。でも、調べてみると、新しい場所に移転するために閉じられた後で、いまはもうお産を受けていないらしい。だめもとでお電話してみると「そのころにはもう移転しているでしょうから、大丈夫ですよ」とのお返事だった。そんな幸運なめぐりあわせでスタートした妊婦生活も、30歳での出産だった一人目と違って、山あり谷あり。そこは年齢がモノをいう、フィジカルな世界。長男の時は全くなかった悪阻も経験し、腰痛に貧血、逆子、その他諸々…。仕事も忙しい中での妊婦生活(産後はもっと大変だった!)は、思っていたよりきつかったけど、智子先生にハーブや鍼灸、体操など、いろんな手立てを教えてもらいながら帆走していただいたおかげでなんとか乗り切ることができた。 先生にはじめてお会いしたのは、夫と長男と3人でのカウンセリングだった。わたしと夫の家族構成、長男の出産の …

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お産日記

10月30日赤ちゃんが生まれてきてくれた。 出産前日の夜、臨月になってあまり動かなくなっていたお腹の子が特別によく動いた。いよいよという予感を抱えながら、お昼すぎから近所を2時間程散歩して、家に戻ると兆候があり、まずは腹ごしらえと台所に立つ。夫と長男、そしてその日泊まりに来る予定だった友人で写真家の酒井さんが帰宅し、皆でお鍋を囲んでから車に乗り込んだ。酒井さんとは「お産の写真、撮れるといいね」と希望的に話していたけれど、こんなにいいタイミングでその日がやってくるとは思いもよらず。幸運なことに、お産の過程を撮影してもらうことになった。 車内、陣痛は7分おき。その合間に仕事仲間に気になることを引き継いだり、お茶を飲んだり、子どもと歌ったりしていた。陣痛は、前回同様、「痛」という感じではなく、寄せては返す波の中で漂っているような感覚。いよいよお産がはじまるのだという高揚感で満たされていた。 20 …

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ペアレンティング・キャンプ報告書ができました。

昨年9月に開催した「ペアレンティング・キャンプ」の報告書ができました。 3日間の活動報告に加えて、参加者のみなさんへのアンケートも掲載しています。 こちらからダウンロードできます。 全てを伝えることはもちろんできませんが、写真と参加者のみなさんの言葉が3日間の充実をなにより物語ってくれているように思います。わたしたちにとってもはじめての挑戦となったキャンプでしたが、次につなげたい大切な経験となりました。 参加者のみなさん、深津高子さん、古賀理恵さん、ブラウンズフィールドのみなさん、ありがとうございました! (以下アンケートから抜粋) ●最近おこったことを書き出してみて、こどもはたいして悪いことしてないし、たいしたことないことでおこってた、ということに気づいた。ほんとに、自分の都合でイライラしていた。 ●ロールプレイングを取り入れた事が印象的でした。自分たちでシチュエーショ …

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幼児の生活と表現2015

東京・杉並区にある中瀬幼稚園にて、2月21,22日の2日間、一年間の記録を展示する「幼児の生活と表現展」が開催されます。 幼稚園関係者だけでなく、一般の方にも広く開かれている展示です。 子どもとは一体どんな存在かー。真摯にその問いに向き合った記録が一望できるこの機会にぜひおでかけください。 開催日時: 2015年2月21日(土)10:00-16:00 22日(日)10:00-15:00 開催場所:中瀬幼稚園(杉並区下井草4-20-3) お問い合わせ先:中瀬幼稚園(03-3395-3636)

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子どもの身体に触れて、想うこと

娘が4ヶ月の頃、ベビーマッサージに通っていました。 お教室そのものは数回通っただけなのですが、すごくしっくりきて、すっかり習慣になっています。 毎日やるわけではないのですが、ことあるごとにマッサージをしていて、娘が6歳になった今でも時々やっています。 (もはや”ベビー”マッサージではないのですが…) 大きくなった今は娘に求められてやる時が多いのですが 「ママ、マッサージして」が出るのは 体調が少し悪い時、なんとなく心に引っかかるものがある時、忙しい時。 そしてマッサージをするとスーっと穏やかに眠りについたり、時には急に表情が明るくなって「もういいやー」なんて軽快に動き出すことも。 マッサージを通じて子どもの中の何かが解けていくのを感じます。 マッサージする私の方も、娘の身体を触れることで、娘のコンディションを深いところで感じとり心を寄せることができるだけでなく 触れ …

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うみ、うまれるまでの3ヶ月

ふたり目の子どもが、おなかの中でどんどん大きくなってきています。あっという間に、もう7ヶ月。第一子の時には、最初から最後まで、自分の身体が大きく変化していく様子をとことん味わいました。今回は、ちょっと勝手が違って、悪阻が胎動を感じる頃まで続きました。 悪阻を知らないで、妊娠を知ったつもりでいた自分を反省した程の経験でした。あんなにもすべてにおいて支障が出るとは…想像を超えていました。世界中の母たちはえらいです。 第一子の時には、東京杉並の明日香医院でお世話になりました。 あの妊娠期とお産経験、大野先生がわたしに与えてくれた影響は計り知れないものがあり、今回も子どもにとって、家族にとって、いいお産をしたいと、福岡では有名な春日助産院が、秋月に移転し、茅葺屋根の家でお産をはじめられることを知りました。(写真は、茅葺屋根の家の建築中の様子です)9月に開院ということで、幸運にも受け入れ …

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[レポート]研究会「子どもの絵は子どものことば」

先月6月29日に、こどものカタチ研究会「子どもの絵は子どものことばー幼児画を手がかりに子どもの世界を探るー」を開催しました。中瀬幼稚園在園児の保護者のみなさんに加えて、保育士さん、幼稚園の先生、大学生、卒園児の高校生など、幅広い参加者が、約40名が中瀬幼稚園に集まりました。子どもたちもたくさん来てくれました。

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ペアレンティング・キャンプ参加者募集

9月26日〜28日、千葉県いすみ市にあるブラウンズフィールドと慈慈の邸を会場に「ペアレンティング・キャンプ 関わり方を見つめなおす、おとなと子どものための二泊三日」を開催します。定員10組先着順です!

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ペアレンティング・キャンプに向けて

玉木です。 今日はこどものカタチの一大プロジェクト、秋に予定されているペアレンティングキャンプに向けての打ち合わせ。「子どもプログラム」と、大人への「モンテッソーリ教育から見る子どもの発達(仮)」のお話を担当くださることになった、深津高子先生とお話をしてきました。 国際モンテッソーリ協会(AMI)公認教師であり、ピースボート「洋上子どもの家」アドバイザー、そしてAMI友の会NIPPON副代表を務める、深津先生と過ごす3日間。 それは子どもたちにとって、単に「プログラム」という枠にとどまらない、生活まるごと「モンテッソーリ教育」を体験する時間にしたい。 そして、会場となるブラウンズフィールドの豊かな自然、そして食と農のつながりを深く感じられる環境だからこそできることを、思いっきり楽しんでほしい―。 そんな思いのもと、先生と話し合いを重ねています。 深津先生から毎回、わくわくするご提案をいただ …