Special Issue

ペアレンティングキャンプ2016をふりかえって

2016年9月に実施した、ペアレンティングキャンプ2016のレポートができました。(こちらからダウンロードできます) こどもプログラム、おとなプログラム、それぞれのふりかえりはこちらをご覧ください。 ぼくたちに自由を!(こどもプログラムをふりかえって) みる、きく、さわる、抱きしめる(おとなプログラムをふりかえって) 前回から2年ぶりの開催となった今回。2年前に比べて、メンバーそれぞれの拠点や仕事、家族も増えて、変化を感じながら、じっくりと議論し、準備してきました。私自身、福岡から山形へ移住したのが8月でしたので、キャンプは引越し後すぐのことでした。夫はまだ、福岡での仕事が残っており、子どもと3人の生活の最中。新しい仕事に新しい土地。全てが慣れない中で、いま思えばよくやろうと思ったものだ、と我ながら呆れ気味に思います。 キャンプを一緒につくってくださったメインナビゲーターは、軽井沢の森のよ …

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子どもにきく世界 「4歳、死を語る」

子どもにきく世界 「4歳、死を語る」 2011年12月30日(1歳0ヶ月) わたしに向かってはじめての一歩、歩いた。 2012年3月21日(1歳3ヶ月) わたしのことをはっきり「アヤ」と呼ぶようになる。 2012年7月4日(1歳7ヶ月) 絵本に描かれたタンポポの綿毛に息をふきかける。 2012年10月15日(1歳10ヶ月) 鳥を指差し、あれはなに?と聞くと、「ちゅんちゅん」と応える。  歩き始めてから言葉を話し始めるようになるまでの様子をこうして書き出して見るだけでも、子どもが日々劇的な変化を遂げていることがわかります。子どもにとって「生きる」ということは、それだけで大冒険なのでしょう。言葉で意思疎通できる3、4歳になっても、(教えなければ)まだ文字のない世界に彼らは生きています。ここがどこなのかも、いま何時なのかも、日本も宇宙もわからなくても、いまこの時を堂々と生きています。 子どもには …

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上遠恵子さん講演再録「いのち」に軸足を置いて

上遠恵子さん講演再録 「いのち」に軸足を置いて 『沈黙の春』で化学物質による環境破壊を訴え、世界中に大きな反響を巻き起こしたレイチェル・カーソン。彼女が姪の子ロジャーとすごした海辺での日々を著したエッセイである『センス・オブ・ワンダー』は、幼少期に人が自然と関わることで育まれる感性=センス・オブ・ワンダーの持つおおきな意味、そして大人と子どもがともに自然を感じるかけがえのないひとときの豊かさを記した名著として、日本でも広く知られる存在となっています。この作品を翻訳された方こそ、上遠恵子さんです。 現在、レイチェルのメッセージを国内に伝え、自然観察会などを開催する「レイチェル・カーソン日本協会」の会長も勤めておられる上遠さんによる、中瀬幼稚園での「お話し会」の様子を、ここに再録します。 1.正しく、そして豊かに おはようございます。 お庭のいろいろなところを見させていただいていて、遅くなって …