寄り添うよりも

寄り添うよりも

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いま上の子が通う保育園では、面談の前に提出して下さいと、妊娠中や出産のこと、生活のことなどを詳細に記す書類を渡される。そこには、妊娠中、産まれた時の状況、発達の過程に加えて、テレビは見せていますか?その時間数は?なぜ見せていますか?布おむつですか?紙おむつですか?子どものことを待てていますか?子どもの話を聞いていますか?など、一見ちょっと怯んでしまうような質問群が並んでいる。

2年半前、長男入園の際にこの用紙に記入したのだけど、その時わたしは気がついてしまった。自分の回答が息苦しいのだ。
そして、はじめて考えた。早期教育に熱心になることも、自然に育てようと熱心になることも、根っこは同じではないか。目指す方向は全く異なるように見えるけれど、母である人の心の有り様はかなり近いところにあるのではないかと。
少なくとも、わたし自身をふりかえり、「こうしなければ」とか、「こうありたい」ということに縛られて、子どもと一緒にいつまでも笑ったり、転がるようにして遊んだりすることが二の次になっていなかったかと反省した。

先日、ふたりの子を育てている友人のSさんが、週末の夜の出来事を話してくれた。

「このあいだ、寝る前に映画館ごっこしたのよ。テレビの前に子どもと自分の布団敷いて、ポップコーンと飲み物をどんと置いて、映画を観ながらゴロゴロしてね。ものすごくお行事悪いことも、その夜はそれでいいことにしてね。楽しかったよ。朝起きたら、布団がポップコーンだらけで大変だったけど。」

その時は、ありきたりの返事しかできなかったけど、心の中では拍手喝采が鳴り止まなかった。
なんていいんだ。そうだそうだ。そんなふうにわたしも楽しみたいんだ。
食べることがおそろかになっても、食事中のおしゃべりをもっと飛躍させたい。
20時の就寝を守ろうとするよりも、笑いながら、今日も楽しかったと思いながら、おやすみなさいを言い合いたい。

母になってもうすぐ5年。
子どもと同じ方向を見ようとすることは大事だけれど、それと同じかそれ以上に、視点をずらすこと、ゆるめること、手放すことが大事じゃないか。
そんなことを考えています。

(遠藤)

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