インタビュー♯12 遊びこそ日常

やんばる森のおもちゃ美術館(沖縄県・国頭村)にて
やんばる森のおもちゃ美術館(沖縄県・国頭村)にて

昨年11月にインタビューさせていただいた記事を、ようやくまとめることができました。
インタビュイーは、多田千尋さん。
東京おもちゃ美術館館長であり、日本グッド・トイ委員会理事長。そしてこれまで数千人にのぼるおもちゃの専門家「おもちゃコンサルタント」を輩出されている、まさにおもちゃのスペシャリストです。

4歳になったわが子の言動をきっかけに意識するようになった、おもちゃのことが知りたくて、訪ねた東京おもちゃ美術館。お話をうかがい、多田さんの豊かな「遊び論」に触れることができたのでは、と思っています。

インタビューの日、平日にもかかわらず東京おもちゃ美術館にはいろいろな年齢層の方がいらしていました。
先生に引率されてやってきた団体さんの子どもたち、お母さんと遊ぶ女の子、そしてスーツを着た大人たちの姿も…。

置かれているおもちゃは、触れるだけで心地よいもの、楽しいものももちろんありますが、「どうやって遊ぶのかな?」と、すぐには遊び方がわからないものも多くあります。
しかし、足を止めていると、ボランティアスタッフである「おもちゃ学芸員」さんがやってきて、実演をしてくださる。小学生くらいの子ども数人が、その様子にワッと歓声をあげる場面もありました。それはまさに、おもちゃを介してあたたかなコミュニケーションがうまれた瞬間でした。

当意即妙、軽妙洒脱。そんな言葉がぴったりの、多田さんのお話。私が体験した濃密なインタビュー時間をできる限りそのままお届けできればとまとめました。楽しんでいただけたら幸いです。

玉木