新メンバーより、はじめまして(2)

こどものカタチ新メンバーの橋本笑穂と申します。

一般企業で働くワーキングマザーで、4歳の娘がいます。
私は元々は子どもに対する関心や理解が深いタイプではなく、どちらかというと子どもとの関わりに苦戦し、失敗を繰り返し投げ出しそうになりながら(!)育児をしてきたタイプの母親です。

子どもへの関心が高まったきっかけは保育園。
近いという理由だけで入園を決めた近所の保育園がモンテッソーリ園で、園の環境や教具の美しさ、先生方の子どもとの関わり方に惹かれ、モンテッソーリ教育の勉強を始めました。2010年秋大阪でAMI(国際モンテッソーリ協会)3-6アシスタントコースを修了。2011年にはインドのチェンナイでも同コースを受講しました。

子どもとの日々の生活に、なかなか学んだ全てを活かしきれてはいませんが、子どもの発達のプロセスや人間の行動特性を知ったことで、日々の子どもとの関わりひとつひとつを大切に思う気持ちが育まれ、育児が楽しくなりました。
最近は子どもとのコミュニケーションの具体的な方法に関心を持ち、CSP(コモンセンスペアレンティング)を学んでいます。CSPは元々はアメリカ発の虐待してしまった親向けのコミュニケーション改善プログラムで、それを児童養護施設「神戸少年の町」の野口啓示さんによって日本版にアレンジされたものが現在国内で展開されています。私が住んでいる茅ヶ崎市では「そだれん~怒鳴らない子育て講座~」として積極的にCSPの講座が開講されています。

CSPは簡単にいうと「子どもをしつける際のメッセージの伝え方」を具体的に学ぶプログラムです。例えば「友達を叩いてはいけない」「物はみんなで分け合って使おうね」などのメッセージを伝える時、どんなタイミングで、どんな態度で、どういう言葉を使って子どもに伝えるか。そういったことを座学とロールプレイングを繰り返しながら学んでいきます。

このプログラムが面白いのは、ただ理論を学ぶだけではなくロールプレイングや宿題で何度も実行しながら習慣化していくことです。一般に講座は2週間おきに6回、その後1ヶ月後にフォローアップ講座を設ける構成になっています。

座学で理解し、ロールプレイングで体感し、自宅で実際に取り入れ、次の講座で振り返りを行うということを3カ月程度かけて行うことになります。私も茅ヶ崎市の講座を3カ月受講したのですが、プログラムを通して子どもとの関係がどんどん変わっていくのを実感しました。

語弊を恐れずにいうと、CSPには特別目新しい考えや手法があるわけではありません。しかし、ベーシックな方法をきちんと習慣化できることが大きな魅力だと思っています。私自身CSPの効果を実感し、多くの親にとって役立つものだと確信したため、2013年7月にCSPトレーナーを取得しました。最近は友人向けに勉強会を開催しながら、少しずつハッピーな親子関係の輪を広げているところです。

こどものカタチの活動では、様々な分野の方からお話を伺いながら、皆様と一緒にこどもについて考えていければと思います。現在インタビューやイベントなどを準備中です。これからよろしくお願いします。

(橋本)